IG Photo Gallery |ヴィクター・シラ展「Caracas: Homecoming」  


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2024/7/2~20
IG Photo Gallery企画展

ヴィクター・シラ展「Caracas: Homecoming」

 IG Photo Galleryでは2024年7月2日(火)より、ニューヨークを拠点に活動する写真作家、ヴィクター・シラ展「Caracas: Homecoming」を開催いたします。
 IG Photo Galleryでのシラの個展は、2022年の「Pictures of Nothing: Bookworks and Photographs」、2023年の「NO PLACE: SOMEWHERE」に続き3度目の個展となります。
 今回の個展のテーマは「故郷」です。シラは2003年から2016年まで毎年、父に会うために生まれ育ったベネズエラの首都、カラカスに帰郷しました。その際に撮影した写真を編集し、1冊の写真集にまとめました。今回展示される作品はその写真集に掲載されているイメージから選ばれています。
「Caracas: Homecoming(カラカス:帰郷)」と名付けたその写真集に、人物の姿はありません。建築物、壁、道、クルマ、植物、住宅、公園など風景とモノで構成されています。これらはシラの少年時代の記憶と結びついた場所であり、モノたちです。祖母の家などの私的空間から公共建築の内部までシラの視点は自在に移動し、カラカスという街が積み重ねてきた時間そのものを切り取ったかのようです。
 政情不安が伝えられるベネズエラですが、これらの写真には報道では見えてこない、個的なまなざしによって浮かび上がった都市の姿が描かれています。
 ヴィクター・シラは世界的なブームとなっているダミーブック(写真家が写真集にするためにつくった見本)の先駆者として知られています。
 今回の展示では写真プリント(カラー写真)38点のみにならず、『Caracas: Homecoming』の完成版、そして『Caracas: Homecoming』のダミーブック6冊を展示します。
 プリントから写真集へ、写真展へと「編集」されることで、写真に写ったイメージの印象はどう変わるのか。写真を編むとはどういうことかを考えるヒントになる展示となるでしょう。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

** 安心してご覧いただくため、空気清浄機、手指の消毒薬の設置などの感染対策を行います。

■作家プロフィール
ヴィクター・シラ Victor Sira
 ベネズエラ出身、ニューヨークを拠点に写真、ビデオ、アーティスト・ブックなど幅広い分野で活躍するアーティスト。ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団、アンドレア・フランク財団、W・ユージン・スミス財団、ニューヨーク芸術財団などからフェローシップを授与されている。国際写真センター(ICP、ニューヨーク)の展覧会「Photography Book Dummies」(2008)のキュレーションを担当。芸術活動に加え、ICP-Bard MFA Program in Photographic Studies、SUNY Purchase School of Art and Design、Hartford Art School's MFA Photography Programで教鞭をとる。また、ペンシルバニア大学デザイン学部の客員講師も務めている。シラはアーティストブック専門のプラットフォーム、bookdummypressの共同設立者でもある。

■ヴィクター・シラ写真集『Caracas: Homecoming』
寄稿:金村修
デザイン:山田洋一
発行:bookdummypress(https://bookdummypress.com/)
*ヴィクター・シラの自伝的エッセイを巻末に収録。

■会期
2024年7月2日(火)~20日(土)
時間:11:00~18:30
休廊:日曜日・月曜日・祝日・7月6日(土)

■トークセッション(録画配信)
7/6(土)18:00より配信予定
ヴィクター・シラ×タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)
You Tubeにて、配信します。
チャンネル名:IG Photo Gallery *これまでのトークセッションの録画もございます。チャンネル登録をお願いします。

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