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2022/1/11~2/4
IG Photo Gallery企画展

金村修展「God Only Speed Knows」

 IG Photo Galleryでは2022年1月11日(火)より金村修展「God Only Speed Knows」を開催いたします。
 金村は1990年代前半から写真作品制作を開始し、92年にロッテルダム・フォト・ビエンナーレ、96年にはニューヨーク近代美術館の新進作家特集「New Photography 12」の出品作家に選ばれて以来、国内外で精力的に作品を発表してきました。
 2021年はニューヨークのdieFirmaで個展「Looper Syndicate」を開催し、約20,000点の作品を展示を壁面に展示したほか、ビデオ・プロジェクション、カラーデジタル作品(写真・映像)、ハンドメイドブックが好評を博しました。
 金村の作品は初期から現在まで続くモノクロの都市風景のシリーズと、2014年の写真集『ECTOPLASM PROFILING』(LibroArte)から始まるデジタルカメラによるスナップショット、および近年、力を入れている映像作品に大別されます。さらに、この数年はハンドメイドのフォトブックが加わり、写真と映像、写真と物質、インスタレーションと本といった要素をハイブリッドさせてきました。
 IG Photo Galleryでは2018年に開催した「Suck Social Stomach」に続き2度目の個展となります。「Suck Social Stomach」では約4,000点のプリントで会場の壁面を埋めつくし、ニューヨークの「Looper Syndicate」展の先駆けとなる展示を行いました。金村にとってIG Photo Galleryは実験場であり、新たなチャレンジをする場所と位置づけられています。
 今回は映像作品および、コラージュ作品を発表します。映像作品はデジタルカメラで撮影した写真を大量に高速で上映するフォトアニメーションの手法で制作。写真と動画の境界を侵犯し、同時に映画の起源を想起させる作品となっています。また、コラージュはやはり大量のイメージを重ねることで見る者の視線を混乱させ、静止したイメージの中に動きをつくり出しています。また、金村はこれまでもコラージュ的な展示、ハンドメイドブックを制作してきましたが、今回はコラージュ作品として独立させ、額装する伝統的な「アートフォーム」にのっとった展示を行います。
 つねに変化を続ける金村修の新たな挑戦をぜひギャラリーで直にご覧ください。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

* 当ギャラリーでは、空気清浄器、手指の消毒薬の設置などの感染対策を行っております。

■作家プロフィール
金村修(かねむら・おさむ)
1964年東京都生まれ。写真家。1989年、東京綜合写真専門学校在学中の1992年、オランダの写真展「ロッテルダム・フォト・ビエンナーレ」に作品が選出される。1993年、東京綜合写真専門学校卒業。同年、最初の個展を開催。1995年、写真集『Crash landing』刊行。1996年、ニューヨーク近代美術館「New Photography12」に、「世界に注目される6人の写真家」の中のひとりとして選ばれる。1997年、東川町国際写真フェスティバル新人作家賞受賞。2000年、土門拳賞受賞。2014年伊奈信男賞受賞。主な写真集に『Happiness is a Red before 』(2000)、『SPIDER'S STRATEGY』(2001)、『I CAN TELL』(2001)、『In-between 12 金村修 ドイツ、フィンランド』(2005)、『ECTOPLASM PROFILING』(2014)、『CONCRETE OCTOPUS』(2017)『Lead-palsy Terminal』(2021)ほか。著書に『漸進快楽写真家』(2009)、『挑発する写真史』(タカザワケンジとの共著、2017)、映像論集『Beta Exercise: The Theory and Practice of Osamu Kanemura』(2019)ほかがある。

■会期
2022年1月11日(火)~2/4日(金)
時間:12:00~20:00
休廊:日曜日・月曜日・祝日


■トークセッション(無観客)
1月15日(土)18:00~
金村修×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
You Tubeにて配信します。
チャンネル名:IG Photo Gallery


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