伊藤妹展「エイリアンの子」
videohttps://youtu.be/Fl1J3-IEtjs
IG Phto Galleryでは2020年11月17日(火)より伊藤妹展「エイリアンの子」を開催いたします。
伊藤妹は函館市生まれ、現在は札幌市在住の写真家です。2016年に 京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部通信教育部美術科写真コースに入学したことをきかっけに写真を本格的に始め、2018年から作品の発表を始めてきました。今回が初個展となります。
「エイリアンの子」は、都市生活者としての「私」、社会の中での「私」をモティーフにしたセルフ・ポートレート作品です。
同様の意図で制作された著名な作品に、アメリカの写真家、リー・フリードランダーの「Self Portrait」がありますが、伊藤はフリードランダーの作品を踏まえつつ、手触りの違う作品を制作しています。
二つの作品の違いはモノクロとカラーのほか、作家の属性(生まれ育った国、時代、性別)の違いから来る被写体そのものや、作家と社会との関係性が挙げられます。また、制作動機に関しても、伊藤は幼少期の体験にその原点を求めています。
「小学生の頃、私は自分が認識している記憶と周囲の記憶にズレを感じていた。当時は、不思議な子という意味合いで同級生達から"エイリアンの子"と呼ばれる事となった。」(作家ステートメントより)
伊藤は自分と周囲との間に生じる違和感から出発し、自分を取り巻くコミュニティと自身の関係を考察する方法として写真を選びました。
路上に落ちる自分の影や、ショウウィンドウに写る自画像は、「私」と「社会」とを一体化させたイメージですが、同時にそれは写真によるイリュージョンでしかありません。「私」と「社会」とはどのような関係にあるのか。伊藤の作品は、個人と社会という普遍的なテーマについて考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
* 展示では入場者に写真集を安心して閲覧していただくため、手指の消毒薬などの感染対策を行います。
■作家プロフィール
伊藤妹 Ito Mai
函館市生まれ。2016年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部通信教育部美術科写真コースに入学し、現在も在学。札幌在住。
主なグループ展
「Osaka Film Photo Walk」(ギャラリーアビィ、大阪、2019)
「sense」(アリアンス・フランセーズ、札幌、2019)
「Changing」(札幌市交流センター、札幌、2019)
「はじまりのまじわり」(京都写真美術館、京都、2018)
「WAYA展」(札幌市資料館内ミニギャラリー、札幌、2018)
「connect」(Art Space 柳之森、東京、2018)
■会期
2020年11月17日(火)~12月5日(土)
時間:12:00~20:00(最終日は、18:00まで)
休廊:日曜日・月曜日・祝日
■トークセッション(無観客)
11月21日(土)18:00~
伊藤妹×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
You Tubeにて、配信します。
チャンネル名:IG Photo Gallery
URL:https://www.youtube.com/channel/UCcGgcEoYRw-52aKVc4UesuQ/