IG Photo Gallery企画展
quartet
京都造形芸術大学美術科写真コース(通信)'19年度卒業制作より
IG Phto Galleryでは2020年8月17日(月)より「quartet 京都造形芸術大学美術科写真コース(通信)'19年度卒業制作より」を開催いたします。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、予定されていた京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の卒業制作展が2度にわたって延期されました。
卒業制作展の準備をしていたみなさん方にとっては、発表の機会が先に延ばされるという残念な結果となっています。
私は、同大学の2016年度卒業生で、そのご縁もあって、IG Photo Galleryでは2018年度の卒業制作から選抜した牧野友子写真展「なにが良かったのかなんて、にんげん終わってみないとわからないものよ」を開催するなど、同コースの卒業制作に注目してまいりました。
そこで、2019年度卒業制作展開催の目途が立っていない状況に鑑み、急遽、当ギャラリーで作品の発表の場を提供しようと考え、展示をご希望の方を募ったところ、4名の卒業生の方々の応募をいただくことができました。
写真表現への道を歩き出された4人の新進作家の作品にご期待ください。
なお、会期中には出品作家によるトークセッション(オンライン)を予定しています。ぜひ、ご視聴ください。
いつ終息するかわからない状況の中ですが、会場では感染予防対策を施した上、お待ちしています。
新型コロナウィルスの感染が拡大して以降、さまざまなイベントが中止または延期になっています。
美術大学の卒業制作展もその一つです。
卒業制作展の延期は発表する側にとってはもちろんですが、見る側にとっても残念な事態です。
卒業制作展は作家の卵たちの最初の一歩です。
学生たちのコンセプト、作品の技術的なクォリティにはばらつきがありますが、それぞれ教員の指導を受けて、ある水準に達したものです。また、人生で初めて取り組んだ初々しさがある作品でもあり、そのために時間を割いて取り組んだという重みもあります。
今回展示される2019年度の卒業制作については、私自身も最終審査に立ち会わせていただき、卒業制作展を楽しみにしていました。
このテーマを選んだのはなぜか。機材を選び、撮影し、プリントを仕上げるまで、いくつもの選択の結果がここに作品として結実しています。
写真作品を見ることは、作家の意識を想像することです。どうぞ作品がこのかたちになるまでのプロセスを想像しながら見てください。きっと、作り手たちの意識が見えてくるはずです。