IG Photo Gallery企画展

井上雄輔展

2020/6/9~7/4

CONTAINERS



  IG Photo Galleryでは2020年6月9日(火)より井上雄輔展「CONTAINERS」を開催いたします。

 井上雄輔は2018年から都市をテーマにした作品を発表している写真家です。IG Photo Galleryでは昨年5月の「NO PARKING」に続き2度目の展覧会となります。

 「NO PARKING」では、街の中、無数に設置されているのにも関わらず、人々にとってほとんど目に入らない駐車禁止の標識を切り口に、都市風景を分析的に表現したインスタレーションを行いました。写真と動画を複数の液晶モニターで展開するその方法は、デジタル写真が主流になった現代の視覚表現を意識したものでした。

 一方、今回の「CONTAINERS」では写真の伝統的な発表方法である「写真プリント」と「写真集」によるインスタレーションを発表します。

 「CONTAINERS」は井上のデビュー作である写真集『Containers in Tokyo』(Case Publishing)から引き続き撮影が続けられているシリーズ最新作です。
 国から国へとグローバルにものを運ぶ「箱」であるコンテナが走る姿を側面から撮影し、画面の中央に収める高度な撮影技術によって得られたイメージ群は、都市と流通、グローバル化する資本主義を表現していました。

 「CONTAINERS」ではこれまでの撮影方法はそのままに、コンテナとその背景との関係に力点をおいた写真作品で構成されます。
 新型コロナウィルスの感染が国境をやすやすと超える現実は、私たちの社会が人間とモノの移動によって成り立っていることをあらためて思い知る機会となりました。
 コンテナはモノの移動と生産・消費活動の最前線であり、その移動の軌跡は人口が多い都市部ほど緊密な網目となっています。コンテナの後ろにある都市は、コンテナによって運ばれた資材抜きにはつくられなかったものなのです。

 作品を見るという経験を通して、「いま」という時代と社会について考えるきっかけを持っていただければ幸いです

 なお、会期中には作家によるオンライン・トークショーを予定しています。ぜひ、ご参加ください。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

* 展示では入場者に写真集を安心して閲覧していただくため、手指の消毒薬などの感染対策を行います。

■作家プロフィール
 井上雄輔(いのうえ・ゆうすけ)

1980年神奈川県生まれ。2017年、東京綜合写真専門学校卒業。金村修ワークショップ受講。
2016年、JPS展ヤングアイ奨励賞受賞。2018年に写真集『Containers in Tokyo』(Case Publishing)を刊行し、注目を集める。個展に「Brick Express」(The White/東京)、「Containers in Tokyo」(CASE TOKYO/東京)、「NO PARKING」(IG Photo Gallery/東京)。グループ展に「Mirage ONE 2017」(Mirage Gallery /神戸 )や「RAIEC TOKYO 2018」(72 Gallery / 東京)など。

■会期

2020年6月9日(火)~7月4日(土)
時間:12:00~20:00
休廊:日曜日・月曜日・木曜日
*6月9日(火)は19:00まで

■トークセッション

井上雄輔×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
 6月13日(土)18:00~
 *オンラインでの開催を予定(無料)。
 詳細はIG Photo Galleryのサイト(https://www.igpg.jp/)で告知します。