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2020/10/13~11/7
IG Photo Gallery企画展

渡辺兼人展「声」

 IG Phto Galleryでは2020年10月13日(火)より渡辺兼人展「声」を開催いたします。
 渡辺兼人は1970年代から写真家として活動をはじめ、1982年に「既視の街」で第7回木村伊兵衛写真賞を受賞。その後も国内外で精力的に個展を開催し、作品を発表してきました。2017年から2019年にかけて、これまでのキャリアを振り返る7回にわたる連続展「断片的資料・渡辺兼人の世界 1973~2018」を開催し、同名の写真集を刊行しています。今回がIG Photo Galleryでの初の展覧会となります。
 「声」は2017年.9月に「断片的資料・渡辺兼人の世界 1973~2018」の第1回として展示された同名作品の続篇であり、ひとまずの完結編です。
 東京を代表する観光地、浅草の仲見世。行き交う人びとの群れのなかに溶け込み、カメラのファインダーをのぞいて撮影したこれらの写真は、アンリ・カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛ら、数多くの写真家たちによって試みられてきたストリートスナップの系譜に連なる作品です。
 撮影は2017年から2018年にかけて小型の35ミリフィルムカメラ、ローライ35によって行われ、2018年に作家自身の手でバライタ紙にプリントされています。
 写真家の研ぎ澄まされた反射神経と、予期せぬ偶然が重なった一瞬が記録された写真から、どのような〝声〟が聞こえるのか。耳を澄ますようにじっくりとご覧いただければ幸いです。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

* 展示では入場者に写真集を安心して閲覧していただくため、手指の消毒薬などの感染対策を行います。

■作家プロフィール
渡辺兼人 Watanabe Kanendo
1947年東京生まれ。1969年、東京綜合写真専門学校卒業。1973年に初の個展「暗黒の夢想」(ニコンサロン)を開催して以降、展覧会を中心に写真作品を発表。1982年、写真集『既視の街』(金井美恵子・文)および個展「既視の街」により第7回木村伊兵衛写真賞受賞。2015年には完全版となる新編集の写真集『既視の街』(東京綜合写真専門学校出版局)を刊行。2017年から2019年にかけてAG+ Galleryでこれまでの作品を振り返る7回連続の個展を開催。全7巻の写真集『断片的資料・渡辺兼人の世界I~VII』(AG+ Gallery)を刊行した。そのほかの写真集に『渡辺兼人』(京都現代美術館 何必館)がある。

個展
「舎人」(巷房、東京、2020)
「雨の雨域」(巷房、東京、2018)
「断片的資料・渡辺兼人の世界 1973?2018」全7回の連続展(AG+ Gallery、神奈川、2017-2018)
「PARERGON(パレルゴン)」 (ギャラリー メスタージャ、東京、2016)
「雨はどのように降るのか」(ギャラリー メスタージャ、東京、2015)
「泡沫の声/半島」(Beansseoul GALLERY、韓国・ソウル、2015)
「泡沫の声」(ギャラリー メスタージャ、東京、2015)
「半島/孤島/水無月の雫」(ツァイト・フォト・サロン、東京、2015)
「真菰は/野老」(Beansseoul GALLERY、韓国・ソウル、2014)
「野老」(ギャラリー メスタージャ、東京、2014)
「真菰は」(ギャラリー メスタージャ、東京、2013)
「水脈の貌」(Beansseoul GALLERY、韓国・ソウル、2012)
「水脈の貌」(ギャラリー メスタージャ、東京、2012)
「忍冬・帰還」(Beansseoul GALLERY、韓国・ソウル、2011)
「忍冬・帰還」(ギャラリー メスタージャ、東京、2011)
「忍冬・帰還」(何必館・京都現代美術館、京都、2010)
「雨の営み」(巷房、東京、2008)
「摂津國 月の船」(ギャラリー メスタージャ、東京、2007)
「雨」(ギャラリー山口、東京、2006)
「孤島」(アートプランニングルーム青山、東京、2005)
「陰は溶解する蜜_の」(ツァイト・フォト・サロン、東京、2004)
「渡辺兼人 写真展」(何必館・京都現代美術館、京都、2003)
「(島) 光の暴力」(エッグ・ギャラリー、東京、2000)
「孤島」(銀座九美洞ギャラリー、東京、2000)
「半島」(江寿画廊、京都、1999)
「半島」(エッグ・ギャラリー、東京、1998)
「水無月の雫」(江寿画廊、京都、1997)
「水無月の雫(参)」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1996)
「神無月迄」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1994)
「YAMATO1987-1990」(ピクチャー・フォト・スペース、大阪、1993)
「昭和六十六年 葉月」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1992)
「L'ATALANTE」(平永町橋ギャラリー、東京、1992)
「彷徨・写真・城市」(パストレイズ・フォト・ギャラリー、横浜、1990)
「YAMATO-F」(朝日ギャラリー、東京、1990)
「YAMATO-大和」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1988)
「YAMATO-TOKYO」(Gスペース、東京、1987)
「人形1973-1983(制作 四谷シモン)」
「ジャック・ザ・リパーに関する断片的資料1973」(つくば写真美術館'85、つくば市、1985)
「逆倒都市Ⅲ」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1984)
「類と類型」(オリンパス・ギャラリー、東京、1983)
「逆倒都市Ⅱ」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1983)
「逆倒都市」(ツァイト・フォト・サロン、東京、1982)
「既視の街」(ニコン・サロン、東京、1981)
「神秘の家、あるいはエルベノンの狂気」(シミズ画廊、東京1974)
「暗黒の夢想」(ニコン・サロン、東京、1973)

グループ展
「シネフィルと写真」(ギャラリー メスタージャ、東京、2008)
「日本現代写真展」バルセロナ、マドリッド、ビルバオ、バレンシア巡回、1986)
「パリ・ニューヨーク・東京」(つくば写真美術館'85、つくば市、1985)

コレクション
東京都写真美術館(東京)
A.O.I. ギャラリー(U.S.A.)
ツァイト・フォト・サロン(東京)
何必館・京都現代美術館(京都)
川崎市民ミュージアム(神奈川)
エッグ・ギャラリー(東京)
江寿画廊(京都)
ギャラリー メスタージャ(東京)
AG+ Gallery(神奈川)

■会期
2020年10月13日(火)~11月7日(土)
時間:12:00~20:00
休廊:日曜日・月曜日・祝日

■トークセッション
10月17日(土)18:00~
渡辺兼人×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
 You Tubeにて、ライブ配信いたします。
 チャンネル名:IG Photo Gallery
 URL:https://www.youtube.com/channel/UCcGgcEoYRw-52aKVc4UesuQ/

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