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2021/7/6~7/24
IG Photo Gallery企画展

二川美知枝展
   「あとのあとは
    後の後であり
    後の跡でもあり
    後の痕でもある」


 IG Phto Galleryでは2021年7月6日(火)より二川美知枝展「あとのあとは/後の後であり/後の跡でもあり/後の痕でもある」を開催いたします。
 スケール感を惑わす画面全体を覆う岩肌、荒涼とした風景の中に芽吹いた植物、倒壊した建物に襲いかかった溶岩。二川が撮影した写真は、自然の暴力的な力と、その力が与えた影響とその後に流れた時間の堆積が写し出されています。同時に、有史以来数え切れないほどの災害にさらされてきた日本列島の風土と、そこで育まれた文化との関係を思い起こさせます。
 二川美知枝は今回が初個展となる新人作家です。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信教育課程写真コースの卒業制作として、過去に大規模な地震や火山活動があった場所を訪れ撮影しました。
 日本列島は環太平洋火山帯に属し、活火山(現在活動中、または過去1万年以内に噴火)は日本列島に108あり、世界の活火山の約7%を占めるといいます(*)。また、この列島で生まれ育った私たちにとって、国土の約7割を占める山と丘陵(**)は原風景といえるでしょう。
 明治以降、近代化したこの国では、欧米式の自然と対決する自然観を採り入れ、ダムや造成などの大規模土木工事を行い、国の発展を成し遂げました。しかし、毎年のように災害が起こり、自然の力の前になすすべもないという状況はいまも変わっていません。私たちにとって、巨大な自然の力はいまも大きな影響を与え続けています。  二川はステートメントこう書いています。
「大きな変化のあと人は暫くの間体験と記憶により慄き傷つくが、長い時間の経過は人々の記憶を風化させ、かつての出来事は歴史の小さな記述となり静かな日常へと還ってゆく。」
 「かつての出来事」がつくりだした風景は、やがて日常に溶け込み、大昔からそうだったように思えてしまう。あるいは、自然がつくりだした特異な光景として信仰の対象や、景勝地として存在感を示し続ける。二川は写真を用いることで、そうした文脈から切り離された風景に眼を向けることをうながします。
 私たちを取り囲む自然環境を新たな視点で見つめようとする二川の作品にご期待ください。

*一般財団法人国土技術研究センターホームページより
https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary13
** 一般財団法人国土技術研究センターホームページより
https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary07

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

* 安心してご覧いただくため、清浄機の設置、手指の消毒薬などの感染対策を行います。

■作家プロフィール
二川美知枝(ふたがわ・みちえ)
 岡山県生まれ。2020年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信教育部・写真コース卒業。大阪在住。

■会期
2021年7月6日(火)~7月24日(土)
時間:12:00~20:00(最終日は18:00まで)
休廊:日曜日・月曜日・祝日

■トークセッション(無観客)
7月10日(土)18:00~(17:30以降入場できません。)
二川美知枝×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
You Tubeにて、配信します。
チャンネル名:IG Photo Gallery


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