青木大祐展

2018/7/17~8/4

「モック」-Mock The Human

 青木大祐は自身の身体を題材にしたセルフポートレート作品を制作している写真作家です。今回の展覧会は青木にとっての初個展となります。
 国内外の観光客が押し寄せる浅草の雷門。早朝なのでしょうか、人影がほとんどないその場所に寝そべっている一人の男性がいます。仏像の螺髪(らほつ)を思わせる銀色の頭髪と、着物とも洋服ともつかず、未来的ですらある銀色の服をまとい、カメラを見つめるその傍らには撮影用のライトが設置されています。彼は一体何者なのでしょうか。
 青木は自身が演じ、写真に写っている人物を「モック」と呼んでいます。モックとはモックアップの略で、模型という意味があります。実際の製品をつくる前にそのイメージをかたちにしたものであり、あくまでも外側のデザインはされているものの中身はないという存在です。
 青木は外側だけの、中身のない、プロトタイプとしての人間を表現しているようです。では、そうした人間以前の「外側」から私たちが読みとれるものは何でしょうか?
 SNSでハンドルネームを使い、オンラインゲームでアバターを設定し、複数のアカウントを駆使してさまざまな人格をつくりだす。インターネットが普及し始めて約20年の間に、私たちは唯一の同一性を持った「私」が神話であり虚構であることを知ってしまいました。青木が主題としているのは、複数の「私」を演じ分けることが当たり前になったこの時代の人間が直面している悲喜劇だと言えるでしょう。
 青木は今回の個展で写真作品約150点と動画作品2点を含むインスタレーションを発表いたします。

 なお、展示期間中の7月20日(金)19時よりIG Photo Galleryディレクター、写真評論家のタカザワケンジと作家との対談が、展示最終日の8月4日(土)17時より作家によるパフォーマンスが予定されています。

 これからの活動が期待される新進作家の初個展にご注目ください。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)
 

■作家プロフィール
 青木大祐(あおき・だいゆう)

1974年茨城県出身。2018年、東京綜合写真専門学校卒業。
2017年、2017JPS展ヤングアイ部門 日本写真家協会会長賞受賞。
主なグループ展に「2017 JPS展」(東京都写真美術館、2017年)、「2018 卒業選抜展」(ニコンプラザ新宿 THE GALLERY、2018年)ほか。
https://daokis.com/

■会期

2018年7月17日(火)~8月4日(土)
時間:12:00~20:00(最終日は17:00まで)
休廊:日曜日・月曜日・木曜日

■トークセッション

7月20日(金)19時
青木大祐×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)


■パフォーマンス

8月4日(土)17時


各イベントは、予約不要、入場無料
先着約25名。立ち見になる場合もありますので、ご了承ください。